シンガーソングライターの川嶋あいさん。その歌声は「天使ようだ」と称賛されています。
そんな川嶋さんの「生い立ちが衝撃」と話題になっているようです。
実は、川嶋あいさんは、実の両親と養父母を相次いで亡くし、10代で天涯孤独となりました。
今日ここでは、川嶋あいさんの生い立ちにまつわる
- 実の父親は行方不明
- 実母は生後半年で他界
- 児童養護施設育ちの過去
- 養父母との出会いと死別
について詳しく紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
【壮絶な生い立ち】川嶋あいは生後半年で天涯孤独に
シンガーソングライター川嶋あいさんは、福岡県福岡市生まれ。
実の父親は生まれる前から『所在不明』で、病弱だった実の母親は川嶋さんを産んだ半年後に病院で亡くなります。
実母の他界によって生後半年で天涯孤独となった川嶋さんは、乳児院に預けられたそうです。
そして3歳の時に預けられた児童養護施設で、養父母との運命的な出会いを果たしました。
川嶋あいは3歳で養父母と出会う！
3歳で養子として『川嶋家』に引き取られた川嶋あいさん。
養父の名前は川嶋博文さんで、養母は川嶋のり子さんと言われており、養父は建設業の社長をしていたそうです。
本名である「川嶋愛」の”川嶋”は、養子縁組をした親の苗字。”愛”という名前は、生んでくれた親が付けてくれたものといいます。
川嶋あいさんを養子に迎え、あたたかく育ててくれた養父母。養母は「すごく豪快豪傑な性格の女性」なんだそうです。
一方、養母とは対照的に、幼少期の川嶋さんは泣き虫で人見知りな性格。毎日のように「施設に戻りたい」と泣いていました。
そんな娘を心配した養母は、育児相談も兼ねて、川嶋さんを近所の音楽教室の体験レッスンに連れて行きました。
歌に出会い笑顔を取り戻した娘の姿をみた養母は、「愛に音楽を続けさせよう」と決めたそうです。
音楽教室ではピアノの他に、演歌も歌っていたんだとか。そんな川嶋さんが歌手を目指すようになったのは、養母に褒められるのがうれしかったからといいます。
中学生になる頃には、数々のコンクールでグランプリを受賞するように。その実力や歌唱力は「地元では有名な存在だった」そうです。
こうして養母の期待に応えたいとの思いから、川嶋あいさんは歌手の夢に向かっていきました。
川嶋あいの生い立ち！養父が亡くなり生活は激変
建設業の社長であった養父。経営は順風満帆で、養女である川嶋あいさんは大きな一軒家で裕福な暮らしを送っていました。
優しくてお茶目な性格という養父は、夕食後や就寝前にオセロゲームやトランプをしてくれたんだとか。そんな養父が大好きだったという川嶋さんに、突如として悲劇が起こります。
川嶋あいさんが10歳のころ、養父が肝臓がんで亡くなったのです。
養父が亡くなったことで、川嶋家の生活は激変。養母とふたりで一軒家から小さなアパートへ移り住み、母親は生活のために働くようになりました。
実は、川嶋あいさんは1999年中学2年生のとき、演歌歌手として『十六恋ごころ』という曲でデビューしています
史上最年少13歳で演歌作曲家として売り出すも、全く売れずに苦難したんだそう。そんな娘を励まし支えてくれたのが、養母である川嶋のり子さんでした。
養子（出生）の秘密を知り葛藤する日々
中学生になった川嶋あいさんは、自分の出生の事実を知ってしまいます。
たまたま目にした書類に、自身の出生に関わる秘密が書かれいて、見た瞬間大きな衝撃を受けたそうです。
出生の秘密を知り、人生を悲観していたという川嶋さん。そんな娘の様子を見ていた養母・川嶋のり子さんは
と胸中を話してくれたんだとか。養母の言葉で、川嶋さんの苦しみは一瞬にして消えたようです。
養父母が大きな愛情を注いで育ててくれたことは、子ども心にわかっていたといい、川嶋あいさんは静かに自身の生い立ちを受け入れたそうです。
歌手になるため上京！厳しい下積み時代
川嶋あいさんは中学卒業後、歌手になるため単身上京し、堀越高等学校の芸能コースへ進学。
最初は大手事務所のお世話になっていたのですが、なかなか売れず、1年も経たないうちに事務所から「もうバックアップできない」と見放されてしまいました。
当時の川嶋あいさんは、歌える場所がないと嘆く日々。孤独感と挫折感でいっぱいになり、毎日泣き続けていたようです。
川嶋あい養母と死別で2度目の天涯孤独！
歌える場所を探していた川嶋あいさんが、路上ライブに出会ったのは高校1年生の頃でした。
単独ではじめた路上ライブ。川嶋さんは『路上ライブを1000回やってダメならあきらめよう』と考えていたそうです。
そんな中、さらなる悲劇に見舞われます。路上ライブを始めた直後、養母の川嶋のり子さんも亡くなってしまったのです。
電話で母の訃報を聞いたのは2002年8月20日のこと。あまりの衝撃を受けた川嶋さんは、しばらく現実を受け入れられなかったといいます。
大手事務所にも見放され、歌手になることを誰よりも応援してくれた養母との死別…。
16歳で2度目の天涯孤独を味わうなんて、あまりにも壮絶すぎる生い立ちです。
天涯孤独となった川嶋あいを支えたスタッフ
養母が亡くなったことで、またしても天涯孤独となった川嶋あいさん。そんな彼女を支えたのは、路上ライブ時代に知り合った仲間たちでした。
彼らと出会ったのは、路上ライブを始めて1か月後くらいのこと。突如、大学のビジネスサークルに所属しているという3人の男性から「路上ライブを手伝いたい」と声をかけられたそうです。
川嶋さんんのデビューのために、事務所を立ち上げてくれた仲間たち。彼女が所属する事務所は『つばさプラス』で、代表取締役は福原慶匡さんが務めています。
そんな福原慶匡さんは、2017年の『渡辺直美の女子高生オーディション』という企画で取材に応じ、川嶋さんの当時の様子を次のように語っていました。
川嶋さんの熱意に動かされ集った仲間たちは、天涯孤独となった彼女を支え続けたそうです。
仲間のサポートを得て、2003年に『I WiSH』のボーカルとしてデビュー。同年8月20日には、渋谷公会堂で前代未聞のワンマンライブを成功させます。
実は、このワンマンライブの日は、養母である「川嶋のり子さんの命日」でした。
川嶋あいは現在・NGO支援団体を設立
デビュー後『I WiSH』の解散、ソロ活動開始を経て現在に至る川嶋あいさん。2005年から6年間路上ライブを中断していたのですが…。
東北大震災があった2011年3月11日の直後に、再び路上ライブを再開しました。
取材では、6年ぶりに路上ライブを再会した理由を次のように語っています。
連日の報道をただ見ているだけの自分に無力さを感じていた頃、直感的にひらめきました。
路上ライブは私の原点なので、当時もらったたくさんの愛や励ましを今度は私が返すことができたらと思いました。
自身の原点でもある路上ライブで、復興の支援をしたかったようですね。
さらに、川嶋さんは『途上国の子供達の為にできることをしていこう』という趣旨で、スタッフらと国際協力NGO ALW（エーエルダブリュー）を立ち上げています。
アフリカや東南アジア諸国に8校の養護施設や学校を寄贈しており、川嶋あいさんの活動は、たくさんの共感を呼んでいます。
亡くなった実母や養父母も、川嶋あいさんの活動を応援しているのではないでしょうか。
川嶋あいプロフィール
- 名前：川嶋あい（かわしま あい）
- 本名：川嶋愛（かわしま あい）
- 生年月日：1986年2月21日
- 年齢：39歳（2025年8月時点）
- 出身：福岡県
- 職業：シンガーソングライター
- 所属：つばさエンターテイメントグループ
川嶋あいさんは、福岡県出身のシンガーソングライターです。
歌手になることを目指して2002年（16歳）から路上ライブを始め、2003年（17歳）には『I WiSH』のボーカルとしてデビューしました。
I WiSHのデビュー曲となる「明日への扉」は、人気番組『あいのり』の主題歌として90万枚の大ヒット。
川嶋さんは『I WiSH』のデビュー後も路上ライブを続け、2005年には1000回の路上ライブを達成し路上の天使とも呼ばれています。
川嶋さんが1000回目の路上ライブを開催したのはハチ公前広場。初めて路上ライブを行った場所なんだそうです。
大勢のギャラリーや通行人が見守る中、デビューシングル『天使たちのメロディ』を披露しました。
2006年にリリースした曲『旅立ちの日に』は、オリコンチャート1位となり、学校の卒業式で歌われる名曲となります。
2008年にはニューヨークに語学留学。その後はニューヨークでも数々の公演を成功させていました。
川嶋あい壮絶な生い立ち【まとめ】
シンガーソングライター川嶋あいさんの壮絶な生い立ちを紹介しました。
実の父親は生まれる前から所在不明。一人で生んでくれた実母は生後半年で亡くなり、天涯孤独となった川嶋あいさん。
そんな彼女を3歳の時に養子として迎え、大きな愛情で育ててくれた養父母との出会いが歌手を目指す原点になっています。
しかし、優しかった育ての親（養父母）も他界。2度目の天涯孤独となった川嶋あいさんですが、スタッフや仲間に支えられ、様ざまな困難を乗り越えてきました。
川嶋あいさんの幸せを願わずにはいられませんね。
